思ったとおり。3人の子を自然分娩した女房には何をやってもかないませんから。これは理屈ではないですね。(管理人)

gooニュース (プレジデントオンライン) 2013年4月9日(火)09:20 より

プレジデントFamily 2013年5月号 掲載

0409ガマン強そうな男性より、女性のほうが痛みに強いとよくいわれる。出産の痛みに耐えるためだというが、本当なのだろうか。世間の常識を力ずくの実験で検証するディスカバリーチャンネルの人気番組「怪しい伝説」が、その定説に挑戦した。

まずは、強い痛みを安全に被験者に感じさせる方法を選ぶ必要がある。番組のホスト役であるアダムとジェイミーは、専門の学者の指導のもと、痛みの研究に使われるさまざまな方法を身をもって試してみた。超小型の電熱器で腕の皮膚を加熱したり、トウガラシの辛み成分を皮下注射したり、皮膚の表面に電気を流したり……。

最終的に選ばれたのは、氷水を使う方法だ。ほぼ0度のたっぷりの氷水に、指を広げた状態で片手を入れると、冷たさがしだいに痛みに変わってくる。

手を氷水に入れた時点でストップウオッチをスタートさせ、耐えきれなくなって手を氷水から出したら計測終了だ。ただし安全のため、計測は最大3分で打ち切ることにし、万一に備えて医療スタッフも待機させた。

男女数10人ずつの健康な被験者を集め、いよいよ実験スタート。対抗心で実験結果がぶれることを防ぐため、男女の比較実験であることは、被験者には知らされていない。1人目の女性は、いきなり計測リミットの3分をマーク。

一方、1人目の男性は早くから苦悶(くもん)の表情を浮かべ、45秒で降参した。これでは先が思いやられる。

全員の測定が終わったところで、女性の平均耐久時間は100.4秒、男性の平均は84.3秒だった。「女は男より痛みに強い」という定説は、これで裏付けられたのか。

ここで「出産の痛み」という冒頭のキーワードが浮上してくる。自然分娩を経験した女性の平均耐久時間は、男性平均の1.5倍にあたる124秒。だが、出産経験のない女性の平均は73.8秒と、男性平均より短かった。

このデータは、痛みに強いのは女性一般ではなく、もっぱら「母」であるという可能性を示唆している。「もう3分たったの?」と、涼しい顔で実験に耐えた女性被験者は言う。「麻酔なしで3人の子を産んだわ。10段階でいえば10の痛さね」。恐れ入りました。

ちなみに、番組スタッフによる別の実験では、放送できないような下品な罵声を口にしながらだと、耐久時間が約3割も延びた。強き母に対抗するには、この手しかない?

(川口昌人=文 ディスカバリーチャンネル=写真提供)